悠久の中央アジアへのいざない
大学生になって、自分の力で海外へ出るのがあまり夢物語ではなくなった頃、「さまよえる湖」を手にしました。
小学生の時に読んだ物とは訳が違っており「あれ?こんなに難しい本だったっけ?」と思ったのも事実です。
しかし、ヘディンが何をしたくてロプノールへ向かったのかは、大人に近づいた自分の方がよく理解できたと思います。
子どもに伝えたい一冊です。
ヘディン畢生の大業
ヘディンの中央アジア三部作の掉尾にして最高傑作。 この書は世界の冒険文学に燦然と輝く傑作である。戦争を扱った「馬仲英の逃亡」、道を扱った「シルクロード」、湖水を扱った「さまよえる湖」。 ヘディン畢生の大業であるロプノールを扱った書であるから、当然のようにかなり気合いが入っている。 再びかつての地に戻ったロプノール。 周辺は人煙も希な地。そこに至る水路は人跡未踏。はたしてロプノールにたどり着けるかもわからない路である。 生涯の事業の集大成となるロプノールの移動を実証しようとするヘディンの熱意は相当のものである。やっと会えた想い人への熱情のようである。幾多の艱難を越え、ロプノールの流路を確定し、自己の説の妥当性を立証しえたヘディンの満足感と高揚感が伝わってくる。 最後のロプノールについての学説史と地理学的考察は少々難しくはある。ただやはりこれがないとヘディンの事業の偉大さはわからない。なんとか読み切ってほしいところである。
中央公論新社
シルクロード (中公文庫BIBLIO) 極北―フラム号北極漂流記 (中公文庫―BIBLIO) 『十五少年漂流記』への旅 (新潮選書) コンチキ号漂流記 (偕成社文庫 (3010)) 南極点征服 (中公文庫BIBLIO)
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